「子どもがスマホばかり見ていて、全然勉強しない…」
そんな様子を見て、もどかしい気持ちになったことはありませんか?
- 「テストが近いでしょ!」
- 「明日の朝、起きられなくなるよ!」
と注意しても、「今やろうと思ってたのに!」「うるさいなー!」と反抗され、お互いにイライラして終わってしまう……というパターンも多いのではないでしょうか。
今回は、子どもがスマホをやめられない深層心理と、親が試せる心理学を活用したアプローチについてお伝えします。
1. なぜ子どもはスマホをやめられないのか?
この問題を少し引いて見てみると、「悪習慣のひとつ」と考えることができます。
そして、「悪習慣」と呼ばれるレベルになっているとき、実はお子様自身も「よくないな…」と頭では分かっていることがほとんどです。分かっているけれど、やめられないのです。
大人である私たちも、甘いものをやめられなかったり、夜更かしをしてしまったりと、程度の差こそあれ思い当たる節がありますよね。
では、なぜ「良くない」と分かっているのにやめられないのでしょうか?
2. スマホの裏に隠された「深層心理」
心理学の視点で見ると、私たち人間は「悪習慣を行ってでも、何かを得ようとする深層心理(肯定的意図)」が働く生物です。
今回のケースで言えば、子どもは携帯電話で動画やゲームを見続けることで、以下のような感情を得ようとしています。
「日常の忙しさやプレッシャーから逃れ、満足感や幸福感を得たい」
言い換えれば、子どもにとって「スマホを見る時間を無くす」=「満足感や幸福感が無くなる」ということ。
だからこそ、周囲が無理やり取り上げようとすると、「自分の大切なものを奪われる!」と感じて大きな抵抗(反抗)が生まれてしまうのです。
また、スマホを取り上げたとしても、満たされない感覚を埋めるために別の悪習慣が生まれてしまうこともあります。
大切なのは、スマホを奪うことではなく、心の奥深くで「本当に欲しい」と思っている感覚に気づき、それをプラスの行動で満たしてあげることです。
3. 親ができるアプローチ:「相手の世界観」に寄り添うステップ
子ども自身の感覚を満たすために、親がまず大切にしたいのが「相手の世界観を尊重する」という考え方です。
スマホを手放さないということは、そこに子どもにとって何かしらの「魅力」が存在しています。
まずは否定から入るのをやめ、子どもが夢中になっていることに興味を持って寄り添うことから始めてみましょう。
Step 1:興味を持って問いかける
「いつまで見てるの!やめなさい!」と否定するのではなく、子どもの世界に関心を示してみます。
親:「何がそんなに面白いの?」親:「携帯で何をしているときが一番楽しいの?」
Step 2:返答をそのまま受け止める(共感)
子どもから「ゲームのストーリーがいいんだよー」「別にー、ただ面白いからー」と返ってきたら、アドバイスや説得をする前に、言葉を受け止めます。
親:「そっか、ストーリーがいいんだね」親:「なるほど、ただ見てるだけでも面白いんだね」
これだけで、子どもは「自分の好きなものを否定されなかった」と安心します。
Step 3:メリットを含む「プラスの提案」をする
心がほぐれたタイミングで、相手にとってメリットのある提案やメッセージを伝えます。
提案①:「このあと10分くらいしたら夕食だから、区切りのいいところで来てね」
提案②:「宿題とかやるべきことを先に済ませた方が、後でもっと心から楽しめるんじゃない?」
「やめさせる」のではなく、「どうすればもっと気持ちよく楽しめるか」という視点(相手のメリット)で提案すると、言葉がスッと届きやすくなります。
おわりに:心理学を活用して、日常の対話を変えていこう
子どもとの関わりに心理学やコーチングの視点を取り入れることで、一方的な注意やイライラが、お互いを理解し合える前向きな対話へと変わっていきます。
ぜひ、今日から「何がそんなに面白いの?」と寄り添う一言から試してみてくださいね。
Eduみらい研究所
NLP心理学トレーナー・親子コーチングアドバイザー
岡崎 昭雄
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