皆さん、こんにちは。
NLP心理学トレーナー・親子コーチ講師の岡崎です。
お子様と話しているとき、こんな言葉を聞いたことはありませんか?
- 「どうせ自分なんて、やっても無理だし」
- 「どうせ頑張っても意味ないもん」
親としては、「そんなことないよ!」「やる前から諦めないの!」と励ましたり、もどかしい気持ちになったりしますよね。
しかし、どれだけポジティブな言葉をかけても、子どもは「でも…」「だって…」とさらに心を閉ざしてしまう——。
今回は、この「どうせ無理」という言葉の裏に隠された子どもの心理と、子どもが自ら一歩を踏み出すためのコーチング的アプローチについてお話しします。
1. なぜ子どもは「どうせ無理」と言ってしまうのか?
臨床心理学やNLP(神経言語プログラミング)の視点で見ると、「どうせ無理」という言葉は、子どもが「これ以上傷つかないために自分を守るプロテクター(防衛本能)」として使っています。
- 「挑戦して失敗したらカッコ悪い…」
- 「期待させてダメだった時に、お父さん・お母さんをガッカリさせたくない…」
- 「頑張って傷つくくらいなら、最初から諦めているフリをしよう…」
つまり、「どうせ無理」の裏側には、「本当は失敗したくない」「自分を認められたい」という切実な想い(肯定目的)が隠れているのです。
そのため、親が「そんなことない!」「頑張りなさい!」と無理に励ますと、子どもは自分の「防衛感情」を否定されたと感じ、「お母さんは何もわかってくれない」と反発してしまいます。
2. できれば避けたい!2つの対応
子どもが「どうせ無理」と言ったとき、良かれと思ってやってしまいがちな避けたい対応が2つあります。
| NG対応 | 具体的な言葉の例 | 子どもの心理(心の声) |
|---|---|---|
| ① すぐに否定して励ます | 「そんな弱気でどうするの!やればできるでしょ!」 | 「僕の今の悲しい気持ちを無視された…」 |
| ② 根拠のない説得をする | 「絶対に大丈夫だから!先生も応援してるよ!」 | 「大丈夫な根拠なんてないのに、プレッシャーだな…」 |
では、どのように言葉をかければ、子どもの「心のプロテクター」を外すことができるのでしょうか?
3. 子どもの自信を引き出す「3つのステップ」
プロコーチや心理療法でも使われる、具体的なアプローチをご紹介します。
ステップ①:まずは言葉をそのまま受け止める(ペーシング)
子どもが「どうせ無理」と言ったら、アドバイスをする前に、まずはその感情をそのまま言葉にして返します。
親:「そっか…『無理かも』って思っちゃうくらい、不安だったりプレッシャーを感じてるんだね」
自分の感情を肯定してもらえると、子どもは「分かってもらえた」と安心し、心の警戒を解きます。
ステップ②:捉え方を少しだけずらす(リフレーミング)
次に、「無理」という感情を「慎重になっている」「真剣に考えている」というプラスの側面に捉え直して伝えます。
親:「それだけ真剣に考えているからこそ、慎重になっちゃうんだよね」
「自分はダメな奴だ」と思っている子どもの自己概念を、「自分は真剣に考えているんだ」へと優しく書き換えてあげます。
ステップ③:未来に意識を向ける「コーチング質問」
心が落ち着いたタイミングで、過去や現状(無理な理由)ではなく、「未来(どうなりたいか)」に意識を向ける質問を投げかけます。
親:「もし仮に、何の制限もなくて100%うまくいくだとしたら、本当はどうなったら一番嬉しい?」
「どうせ無理」と言っているときは、意識が「失敗した未来」にしか向いていません。
「もし成功するとしたら?」という前提で質問することで、子どもの脳は初めて「なりたい未来」を描き始めます。
おわりに:親の「関わり方」が変われば、子どもの未来が変わる
「どうせ無理」という言葉は、子どもからの「助けてほしい」「自分を信じてほしい」というサインでもあります。
子ども自身の「自分を信じる力(自己効力感)」は、親が子どもの可能性を信じ、味方であり続ける関わりの中からしか育ちません。
心理学やコーチングの視点を持つことで、イライラしがちな日常のやり取りが、子どもの未来を育む素晴らしい対話へと変わっていきます。
今日からぜひ、ひとつ試してみてくださいね。
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